「子年と丑年は相性がいい」「寅と申はぶつかる」——干支(えと)の相性はよく話題になります。その「合」と「冲」はどこから来て、どんなルールなのか、どう受け止めればよいかを伝統文化の視点で解説します。
相性のもとは十二支(地支)
十二支は子(ねずみ)・丑(うし)・寅(とら)・卯(うさぎ)・辰(たつ)・巳(へび)・午(うま)・未(ひつじ)・申(さる)・酉(とり)・戌(いぬ)・亥(いのしし)。干支の相性とは地支どうしの関係のことです。伝統では十二支を円に並べ、方位・季節・五行に対応させます(子は北・水・冬、午は南・火・夏)。この円上の位置と五行から関係が導かれます。
主な関係
1. 三合:4つおきの三支が三角形を作り、五行の「局」になります。
- 申子辰=水局(さる・ねずみ・たつ)
- 亥卯未=木局(いのしし・うさぎ・ひつじ)
- 寅午戌=火局(とら・うま・いぬ)
- 巳酉丑=金局(へび・とり・うし)
2. 支合(六合):二支ずつの6組。
- 子丑(ねずみ・うし)/寅亥(とら・いのしし)/卯戌(うさぎ・いぬ)
- 辰酉(たつ・とり)/巳申(へび・さる)/午未(うま・ひつじ)
3. 冲(六冲):円の正反対、6つ離れた二支。
- 子午(ねずみ・うま)/丑未(うし・ひつじ)/寅申(とら・さる)
- 卯酉(うさぎ・とり)/辰戌(たつ・いぬ)/巳亥(へび・いのしし)
南北・東西など向かい合う位置なので「対立」と解釈されます。
4. 害(六害):子未・丑午・寅巳・卯辰・申亥・酉戌。ある支の支合の相手と冲になる支が「害」。子は丑と合、未は丑と冲なので、子と未は害です。
5. 刑:寅巳申・丑戌未の三刑、子卯の刑、辰・午・酉・亥の自刑。由来は古書でも諸説あります。
二人の相性の見方
- それぞれの地支を確認(うさぎ=卯、いぬ=戌)。
- 上のルールと照らす(卯戌は支合)。
- 複数の関係が重なることも(丑未は冲であり三刑にも入る)。関係がない組み合わせは「平和」。
- 年の境目を確認:民俗は旧正月、干支暦は立春、日本では元日感覚が一般的。
干支相性との付き合い方
昔は縁談で「八字合わせ」をし、干支の相性もその一項目でした。今は気軽な話題として楽しまれています。
- 干支は生まれ年だけの情報で、伝統的な占術でも干支だけで二人を判断することはほとんどありません。
- 「冲」だから合わない、「合」だから必ず合うわけではありません。実際の関係は性格や対話、思いやり次第です。
- 干支でレッテルを貼らないこと。
まとめ
三合は三角形、支合はペア、冲は向かい合い、害は支合と冲から、刑は別の組。ルールを知れば、現実の関係を判断する基準ではなく、伝統文化の知識として楽しめます。文化的な参考としてお読みください。
本記事は伝統文化の参考情報であり、いかなる判断の根拠にもなりません。