命式作成ツールの多くは出生地を入力させ、「真太陽時を使うか」をたずねます。出生時刻は母子手帳に書いてあるのに、なぜ換算が必要なのでしょうか。
時辰はもともと太陽で決まる
古代の時辰は太陽の位置で区切られていました。太陽が真南に来て影が最も短くなる瞬間が現地の正午、つまり午の刻の真ん中です。四柱推命の時柱もこの太陽基準の時間観にもとづいています。
標準時・平均太陽時・真太陽時
標準時
日本の標準時は兵庫県明石市を通る東経135度の平均太陽時が基準で、全国同じ時刻を使います。
地方平均太陽時
地球は24時間で360度回るので、経度1度で約4分の差。東経135度より西は太陽時が遅れ、東は進みます。たとえば東京(約139.7度)は約19分進み、福岡(約130.4度)は約18分遅れ、那覇は約30分遅れます。
真太陽時
同じ経度でも、公転軌道が楕円で地軸が傾いているため、太陽が真南に来る時刻は季節で変わります。これが「均時差」で、年間でおよそ±15分前後。経度差と均時差の両方を加えたものが真太陽時です。
どれくらい影響する?
多くの人は時辰が変わりません(時辰は2時間幅)。ただし次の場合は要注意です。
- 時辰の境目付近の生まれ(6時55分、10時58分など)。
- 基準経線から遠い土地の生まれ(北海道東部・沖縄など)。
- 23時〜1時生まれ:日柱が替わるかどうかに関わります。
- 節入り前後の生まれ:月柱に影響することも。
夏時間について
日本でも1948〜1951年に夏時間(サマータイム)が実施され、時計が1時間進んでいました。この期間の夏生まれは、1時間引いてから真太陽時に換算します。海外生まれの人も現地の夏時間を確認しましょう。
考え方は分かれる
真太陽時を使うかどうかは統一されていません。時辰の本来の意味に近いとして使う人が多い一方、当時の社会で使われていた時刻を重視する考え方もあります。両方の違いを知って比べてみるのがおすすめです。
まとめ
真太陽時は出生地の経度と季節の均時差を考慮した、太陽の実際の位置にもとづく時刻です。多くの人の命式には影響しませんが、時辰の境目や基準経線から遠い土地の生まれでは時柱が変わることがあります。
本記事は伝統文化の参考情報であり、いかなる判断の根拠にもなりません。